細き川に溺れたい

   Volo equitare in unda FOSOCAUA... 細川家に関する独り言を綴るだけ

永青文庫美術館「柿衞文庫名品にみる芭蕉―不易と流行と―」に行ってきた


永青文庫美術館の2021年秋季展「柿衞文庫名品にみる芭蕉―不易と流行と―」に行ってきました。
特に松尾芭蕉が好きってわけではないが(エ)実は兵庫県伊丹市の柿衛文庫にも訪れたことがあるので、主目的のついでに覗いてみました。

気になったこと

閲覧中に気になってメモしたことを書き出しておく。後で気づいたけど、ほぼ芭蕉のことではなかったww

  • 伊丹を代表する俳諧師の上島鬼貫の代表的な俳句がとても良かった!
  • 『おもしろさ 急にハ見えぬ すすき哉』
  • 芭蕉でいうところの『古池や~』の句と同じように、鬼貫の俳句を決定づけるようなものらしい。確かに素敵。
  • 与謝蕪村筆の『俳仙群会図』には「長頭丸」くんもいたぞ!
  • 幽斎様大好き松永貞徳くんのことです!!
  • 談林俳壇が流行る前は、貞徳を祖とする貞門が大流行していたんですよね。近世俳句の先駆けでもあった貞徳くん。
  • 柿衛文庫のHPで紹介されているコレです!
  • 芭蕉が弟子のひとりに送った書状に書かれてた弘法大師の書道の教えがけっこう心に響いた。
  • 「古人の跡をもとめず、古人の求たる所をもとめよ」
  • 温故知新、伝統を守ること受け継ぐってことに、大事なのはこういう考えなのだろうと思わされましたわぁ。物理的な跡を追うのではなく、志向する精神を追えって感じでしょうか。
  • 今回の展示は、伊丹で何百年と続き酒造業の当主であった岡田利兵衛=柿衛翁のコレクションなのだが、柿衛翁は熱心な鳥好き・鳥研究者でもあったらしい。おうちでたくさん珍しい鳥を飼ってもいた。
  • 風琴鳥のはく製の写真があったのだが、めっちゃきれい!
  • ちなみに俳句については、同郷の鬼貫から始まって芭蕉にも手を出し、いつしか論文とかを発表するまでになる。
  • 伊丹市長なども歴任され、関西圏の女子大の教授とかもしていたらしく、とんでもなくマルチな方だったんだなぁ。

主目的:永青文庫美術館で絶対手に入れたかったもの

コロナ禍で、なっっかなか訪れることができていなかった永青文庫美術館。たぶん1年以上ぶり?
実は2021年1月に永青文庫さんのTwitterで↓が紹介されていて・・・・



「ほっすいぃぃぃ!!!!」

ってなったものの、今年はほぼずっと緊急事態宣言が発令されていたし全然訪れることができず。。。
次、永青文庫美術館を訪れるときには絶対に買う!と心に決めていました。

で、今回、入場時に受付をキョロキョロしたものの、マスキングテープ見当たらない・・・・・
え・・・?販売してないのもしかして・・・・?????

って不安な気持ちになりつつ、先に展覧会を観る。
観てる間も「え?売り切れたりしてるのか????マジで???」って頭の中をぐるぐるさせつつ、回覧する(展示に集中しなさいよw)

1時間ちょっとかけて展示を観た後、おそるおそる受付に向かう私。
基本的に人見知りなので、お店とかでもスタッフに声かけるのも苦手なんだが、マステ欲しさに勇気を出した・・・
目を泳がせつつ、受付の若い娘さんに「あの、以前、永青文庫さんのTwitterで紹介されていたマスキングテープって、売ってないのでしょうか・・・???」と聞いてみたところ
娘さんは「え?あるには、あるんですけど・・・」と戸惑いつつ、「ちょっとお待ちください」って一度奥に引っ込んだ。
上司にお伺いしているのか!?
お伺いを立てねば売ってもらえぬものなのか!?!?
おめぇに売るマスキングテープなんかねぇよとか断れたりするのか!?!?

ってドギマギしたけど、普通に売ってもらえた!!笑
よかったぁぁ!!!今回ここにきた一番の目的だったんで!!!

この秋季展は永青文庫の所蔵品展ではないし、オリジナルグッズは並べられなかったとかそういう事情があったのかしら?(受付横には松尾芭蕉や柿衛文庫関係の品が置いてあったっぽい)
いずれにせよ、頑張って聞いてみてよかったわ・・・

全3種類、かつ、九曜紋のは2つ、計4つお買い上げ!1個300円!お安い!!笑
もっとこういう公式オリジナルグッズつくっていただきたいわぁ。
幽斎さんや忠興、忠利とかの自筆書状のクリアファイルとかよさそうじゃないですか?彼らの文字の違いを手元で楽しみたひ。
永青文庫さんは作品修復のためのクラウドファンディングもされていたりするので、是非グッズでも資金回収してほしいなぁ(言い方)

訪問の度に九曜紋のマステは買い足したい(日常でマステを使う女子力はないけどw)
2022年も行きたい展覧会が目白押しですしね!!
春季展「戦国最強の家老 ―細川家を支えた重臣松井家とその至宝―」とかもう、これはもう、細川家で松井家の展示とかもう、これは行かねばっっっ(義務)
冬季展「揃い踏み 細川の名刀たち ―永青文庫の国宝登場―」は、とうらぶファンの方たちが押し寄せるでしょうし、なんとか平日に休みとって行きたいなぁ。
あぁ、来年はもうちょい頻繁に訪れることができますように・・・・